正倉院展と山方宗家

正倉院古文書正集

平成24年(2012年)10月27日~11月12日迄行われた「第64回正倉院展」において、
日本最古の戸籍の一つである大宝二年(702年)大宝戸籍御野国山方郡三井田里戸籍が奈良国立博物館に出陣されました。

正倉院古文書正集

関東官領上杉憲顕の六男、山方憲利(1352年~1424年卒)が、室町幕府三代将軍足利義満(在職1368年~1394年)に仕え、御野国山方の地を拝領した事で、
山方氏は常陸の国に移り住み山方姓を名乗ったとされています。
(参照:山方氏について 山方氏の興り

 

中山信名著『新編常陸国誌』の下巻、氏族章において
『山方氏~上杉の族なり御野山方より出ず鎌倉官領上杉民部大輔憲顕の子憲利は助八と称し右馬助となる。始めて山方を領す』
との記述があり、大方我が国の氏は地名から採ったものが多いところから見ても、
御野の山方から、常陸国に来たのは確実と思われます。
常陸の山方村は昔久慈郡に属し岩井の荘と言ったと云うことで、山方氏がこの地に居館した際に氏の名を以って村名を改めたものと思われます。

 

二十代当主の山方石之助(香峰)も氏の由来として秋田魁新報に掲載したと伝えられています。
以上からも初代山方宗家は御野の国にて拝命、常陸の国を領した憲利とわかります。

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